正本 統治・権利・安全設計 更新:

自由・不協和・離脱の原則

凪は、非所有・共鳴・呼吸を大切にする。けれども、共鳴は強制された瞬間に共鳴ではなくなる。

この文書は、凪の制度・AI・経済・文化・実験に先立つ安全な床を定める。

1. 基礎呼吸は無条件

食、住、医療、教育、通信、文化への基礎的なアクセスは、評価、共鳴、貢献、参加率、AI利用、思想への賛同と結びつけない。

支援を受けるために感情や生活を提供しない。AIを使わないこと、共同体に参加しないことを理由に、基礎的な生活が不利にならない。

2. 不協和の権利

反対、批判、沈黙、不同意、意見変更、共同体の空気に合わせないことは、凪における正当な行為である。

これらを未成熟や不調和として扱い、不利益を与えてはならない。

3. 非参加と離脱の自由

人は、AIとの対話、データ収集、台帳記録、共鳴メトリクス、呼吸会議、共同体の運営からいつでも離れられる。

離脱は失敗でも裏切りでもない。離脱した人の住居、医療、教育、尊厳を脅かしてはならない。

形式上の離脱手続きがあっても、過大な費用、時間、説明、評判の損失、生活上の不利益によって実行できないなら、離脱の自由は存在しない。

4. 期待された役割から降りる自由

人は、出生、家族、血縁、地域、文化、職業、功績、人気、共同体の期待によって、一つの役割へ固定されない。

長く受け継がれてきた文化や、多くの人が存続を望む役割であっても、特定の個人へ引き受けることを強制してはならない。

引き受けないこと、途中で辞めること、別の生き方を選ぶことを、裏切り、無責任、文化の破壊として扱わない。

多数の願いは、一人の人生を所有できない。

社会が役割の継続を望む場合も、本人の明確な同意、撤回、辞任、私生活、安全を守る。

役割から降りた人の生活、家族関係、尊厳、社会参加を損なってはならない。

5. 観測されない自由

人の感情、身体、会話、移動、関係性、創作には、観測されないままでいる価値がある。

観測は、目的限定、最小限、明示同意、撤回可能、代替経路、保存期限、外部監査を満たす場合に限る。感情推定や音声・表情解析を、便利だからという理由だけで常時実施してはならない。

6. AIを拒否する自由

人は、AIを使わない、別のAIを使う、人だけに相談する、オフラインの窓口を選ぶ、記録を持ち出す・削除する・閲覧する自由を持つ。

AIを使わない人を、協力的でない人や理解の浅い人として扱ってはならない。

7. 説明・異議・再審の権利

人の機会、資源、記録、評判に影響する制度は、理解できる理由を示さなければならない。

人は、利用された情報を知り、別の解釈を提出し、独立した再審を求め、誤りや害があれば訂正・停止・救済を求められる。

8. 再呼吸で弱められない原則

凪は更新され続ける。けれども、自由、尊厳、離脱、非観測、異議、役割から降りる自由の保護は、更新を理由に縮小しない。

更新は、これらの保護をより強くする方向でのみ行う。

これらの原則は、制度、プラットフォーム、市場、メディア、AI、文化的役割など、人の選択や関係に影響を与える社会的装置一般にも適用される。

共鳴しない自由があるから、共鳴は本物になる。
引き受けない自由があるから、継承は人を所有しない。

記憶・同意・忘却の憲章
呼吸会議
凪AI憲法
制度設計と実践
社会的装置の倫理 — 束ねる力を、支配にしないために